五味太郎作。
ちょうど45年前に出版され、まったく色あせることなく、ずーっと読み継がれている絵本だ。
海に囲まれた島国の日本に生まれ、海辺に行くたびに、地球儀を眺めるたびに海の向こうにはどんな町があって、どんな人たちが住んでいるんだろうと、わたしは小さいころからひとり想像していた。
海を見るのが好きだったし、地球儀をながめるのも大好きだった。
わたしが月に2回参加する学習支援教室のボランティア活動でも提案して、今年、ひとつの地球儀が置かれた。
この前の教室でのクリスマス会で、この「うみのむこうは」を選んだ。
もちろん傍に地球儀を置いて。
”ツルツルの地球儀だけど、本当の地球ってこんなに何にもないつるつるなのかなあ?”
こんな質問を子どもたちに投げかけることから読み語りの時間は始まった。
子どもたちは全員首を横に振る。
わたしたちの住む日本の東京に小さな人形を置いて、わたしたちのいる場所を確かめ合った。
そして地球儀の上に、3大都市のところに3か所のビル群を貼った。
3大熱帯雨林のところにジャングルを貼って、三大砂漠には砂に見立てた茶色の紙を貼った。
南極大陸にはキルト綿を貼って雪原を作った。
海には船を浮かべて、サンタさんの国にサンタ人形を置いた。
雪原と子どもたちとサンタ人形以外は手作りの紙で作った。
海の向こうにもだれかがいるよ。
わたしたちの住む町と同じように、だれかが暮らしているよ。
仲良くみなで地球を守って手を取り合っていこうよ。
こんなメッセージにあふれた本だと感じる。
子どもたちにも伝わったかな。
うみは ひろいな おおきいな
つきが のぼるし ひがしずむ
うみに おふねを うかばせて
いって みたいな よそのくに
文部省唱歌の”うみ”の歌詞を書いてみた。
・・・行ってみたいな よその国・・・
地球儀を見ながら、たくさんのことを想像してほしい。
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