2014年8月10日日曜日

母と娘。L’éléphant vert~緑のゾウの絵本屋さん~の思い出。

とてつもなく、お久しぶりです。
娘のYukiです。

まだまだ暑い夏。
夏休み真っ只中ですが、
皆さま、いかがお過ごしですか?

私がフランスに嫁いで、もうじき3年が経とうとしています。
早いものです。
娘も、2歳になりました!

この度、
私の両親が、2年7ヶ月以上に及んだアフリカのコンゴ民主共和国での生活を終え、
無事に日本に帰国致しました。

このブログのサブタイトルにもあるように、
今まで、“アフリカに住む母”と“フランスに住む娘”でブログを綴ってきました。
っと言っても、皆さまご承知の通り…
ほとんどの更新は、母のhiroによるものでしたが…。
とほほ…。

私も、ご紹介したい本や絵本、それらに関する出来事は山ほどあるのです!!!
エベレスト山脈並みにっ。
ご期待くださ~い!!!笑 …笑。


母の日本への帰国に伴い、
サブタイトルも書き換えをしなければ(なんだか、なぜか、寂しいな)…
書き換える前に、ブログを更新したいな…
何を書こう…

っと、悩みましたが(あーだこーだ悩んでいる間に、母は日本に到着してしまいました…!)

この夏休みの時期になると、思い出さずにはいられない、
『夏の絵本屋』の思い出を、写真と共に綴りたいと思います。



この『夏の絵本屋』は、
L’éléphant vert(レ・レファン・ベール)緑のゾウの絵本屋さん
という名前で、
夏休みの期間限定で、母が2009年の夏から東京にオープンした絵本屋さんです。



アキンドとは、全く無縁の生活を送っていた母。

母は絵本が大好きで、私たち姉弟は沢山の絵本に囲まれて育ちました。
父の仕事の関係で、海外への引越しの際も、
夫婦喧嘩をしながらも(家庭内事情の告白!笑)母は沢山の絵本を担いで海を越えてくれました。

そんな母の夢のひとつが、
絵本屋さんを開くこと。



母の夢を知る、どちらかというとボォーっとしている母のことを良く知る、
母の友人の方々の、とてつもなく温かいご協力の下で、
2009年、2010年、2011年と3回に及ぶ夏に、母の夢が叶いました。


2009年、夏。
1回目の『夏の絵本屋』。
社会人だった私は、手伝えることは限られていましたが、
絵本の発注リスト作成や、母の友人方とお菓子作り、お店番など…お手伝いをしました。


店内の内装は、
建築士をめざす、弟の大が付く親友が手がけてくれました。

2009年の内装は、ダンボールで!
(↓写真の奥に写っているのが、将来有望建築士くん。手前は…手伝うどころか足手まとい?な弟…。)

 

絵本屋さんでは、母の大好きな絵本は勿論、
絵本に関する雑貨も販売しました。

雑貨は、さまざまなアーティストさん達の手がけた作品。

子ども用の家具
お人形
フェルトの帽子
ガラスのアクセサリー 
ゾウのペイントされた雑貨
 などなど…

私もちゃっかり、フランスの木のビーズと革を使用して作ったアクセサリーを、
店内の隅っこに置かせてもらいました。

とても親切で面白い気さくで紳士的なムッシュ(そして私の大先輩でもあるのです!)ご夫妻と、これまたかっこ良くて優しい息子さんが営む、銀座にあるお店、『北欧の匠』の
ご協力の下で、エーケルンドのタオルも揃えることができました。
可愛い柄で、良質なスウェーデンのエーケルンドのタオルは、私もお気に入りです!



さまざまなイベントも行いました。

絵本の読み聞かせ
アフリカの楽器、ムビラの演奏会
千倉書房の千倉さんによるトークイベント
ピアニストの先生と大好きなジャンヌ(フランス人で当時88歳!)と私の3人で、ぞうのババールの朗読会 
 などなど…






2年目の夏。
2010年の夏。
やはり内装は、将来有望建築士くんが。

テーマは、レゴ!



店内は、やはり、絵本やアーティストの方々による作品で楽しい空間でした。



(↑この写真の主は、父です。髭が子ども達に人気でした。笑)

ちなみに、このL’éléphant vertの絵は、宇宙人とかタコとか言われもしますが笑、
昔から象が大好きな私が、中学生の時からよく描いていた象の絵です。
授業中にノートに落書き…とか…していた…な。(娘には内緒の事実。)


2011年。
3度目の夏。

この夏は、将来有望建築士くんは多忙のため…
1度目と2度目とのギャップがありすぎでしたが、内装を私が手がけました。
ワインのコルクを使って。
(あぁ~楽しかった!思い出すだけでもワクワクします!)




この夏は、私がフランスで秋に入籍式を控えていたということもあり、
あまりお手伝いはできませんでしたが…
お手伝いの日に、時差ぼけで目覚めたら夕方だった…!とか…
本当に、毎年毎年、いつもいつも、母の心温かい友人方に甘えっぱなしでした。
ごめんなさい。
何よりも、ありがとうございます!

この夏のイベントは、

フィンランド在住の経験があり、翻訳をされたりと、日頃からフィンランドに通じていらっしゃる、上山美保子さんによる、フィンランドについてのトークイベント。
残念ながら、私はフランスにいて、トークイベントに参加できなかったのですが…。
marimekkoのワンピースがとってもお似合いの美保子さんでした!

お人形作家のナンシーさんによる、お人形作りのワークショップも大人気でした!

『夏の絵本屋』最後のイベントは、
母も私も大好きなお二方が、チェロと詩の朗読会をしてくださいました。
とっても素敵な朗読会で、思い出すと、涙が…




『夏の絵本屋』L’éléphant vert(レ・レファン・ベール)緑のゾウの絵本屋さん。
準備は決して楽ではなく、家中に絵本が山積みになり、母は家事放棄寸前(!?笑)のようになっていましたが、
母は、絵本屋さんを振り返っては、いつも、
「あぁ、楽しかった。」
と、目を輝かせて、呟いています。


本当に、楽しい思い出ばかりの詰まった絵本屋さんでした。

多くの方との出会いがあり、
多くの方の温かさに触れた、
色んな方の想いの詰まった『夏の絵本屋』でした。


次回の『夏の絵本屋』は…
いつでしょう。

また『夏の絵本屋』がやってくる夏を、楽しみにしています!
その時は、フランスから、できる限りのお手伝いをしたいな、と、
今から私も楽しみにしているのです。
フランスに嫁いでも、何歳になっても、いつまでたっても、私は絵本好きの母の娘ですから。


本当に、
沢山の方々に足を運んでいただき、
沢山の方々にお世話になり、
ご協力してくださり、
ぴったりな言葉が見つからないくらいに、感謝しています。


ありがとうございました。

これからも、
どうぞよろしくお願いいたします。


またお会いできる日を心待ちに。


Yuki




● このブログは2011年に立ち上げたため、2009年、2010年の『夏の絵本屋』の情報が不足していますが、2011年の『夏の絵本屋』に関する記事など、過去の記事を、↓をクリックしていただくと、ご覧になれます。↓
緑のゾウの絵本屋さんに関する過去の記事

● 全ての写真が手元になく…  書きもれている情報や出来事もあると思います。
もしも、もしも、何かお気づきの点がございましたら(失礼に当たることなどを書いていないといいのですが…)、どうぞご指摘ください!


2014年8月3日日曜日

スイミーと、キンシャサのンブンジ

娘が小学校2年生のときの光村図書出版の国語の教科書に「スイミー」の話が載っていた。

黒い小さな魚のスイミーは、とても賢く泳ぎも得意だった。
かれだけ黒くて、兄弟たちは赤い。
ある日、兄弟たちが大きな魚に食べられてしまい、スイミーひとりぼっちになってしまう。
ひとりぼっちのスイミーは、さまざまな海の生き物たちに出会いながらひとり旅を続ける。
そして、大きな魚におびえながら岩陰で暮らす、兄弟そっくりの赤い小さな魚たちを見つける。
スイミーは、いっしょに泳ごうと誘うのだが、小さな赤い魚たちは出てこない。
スイミーは、皆で集まって大きな魚の形になって泳ごうと発案する。
そして言うのだ。
「ぼくが目になろう!」
と。

黒い小さい賢いスイミーの発案で、大きな魚になった

版画タッチの絵がとても優しくきれいだった。
そして、大きな海の中を放浪するスイミーの旅で出会う海の生き物たちの描写もまた、うっとりするほどきれいだった。

にじいろのゼリーのようなくらげ
水中のブルドーザーみたいないせえび
ドロップみたいな岩から生えている、こんぶやわかめ
風に揺れる、ももいろのやしの木みたいないそぎんちゃく

小学校2年生だったむすめがこの話に夢中になるのが理解できた。
むすめは、フエルトの布の上にちくちくと針でたくさんの赤いビーズで魚の形に留めていき、黒いひとつのビーズで目を置いた。
そのフエルトを魚の形にカットして2枚重ねて中に綿を詰めてスイミーたちのブローチに仕立てて、わたしにプレゼントしてくれた日をなつかしく思い出す。
あのかわいいブローチ、どこに仕舞ったのだろう・・・。


オランダの作家、レオ・レオニ作・絵。
谷川俊太郎訳。
”スイミー”(好学社)


そんなスイミーの話をふつふつと思い出す小さな小鳥たちの集団の出会いを、わたしはキンシャサのゴルフ場でいつも楽しんだ。

茶色の体毛の小鳥たちですずめに似ているのだが、大きさはすずめより3、4割がた小ぶりだった。
キャディに訊くと、ンブンジMVUNZI、リンガラ語ではそう言い、フランス語の名前は知らないと言った。
朝、夕や、乾季の太陽の出ない昼間など、涼しいときに群れになって餌を求めて出てくるのだ、とも教えてくれた。

マダム、ンブンジがいるよ。
わたしがこの小さな鳥たちの集団が好きなのを知っているキャディはいつも教えてくれた。

「(ン)文治」
こんなネーミングをこっそり与えていたりして。


群れを成して行動する小さな鳥、ンブンジ

ンブンジたちがゴルフ場芝生で餌をついばむ

そんなかれらの集団で飛び交う姿を見るたびに思い出すのが「スイミー」の話だった。

小さなスイミーたちが、仲間で大きな魚の形になって大海を泳いで生活したように、ンブンジたちも大きな鳥の形になって大空を飛んでいるように思えたのだ。
本当に小さな小人のような小鳥のンブンジの姿にいつもエールを送った。
「あなたたちも小さな小鳥だけど、大きな鳥になって大空を飛んでスイミーのようにたくましく生きて行くんだよー!」

何度も何度も、プレイの合間にンブンジたちの集団で飛ぶ姿を撮ろうと試したが、いかんせん、夫のお下がりのデジカメではシャッターチャンスがずれて失敗の連続だった。
スイミーたちが大きな魚になって泳いだように、ンブンジたちも大きな鳥になって(!)大空を泳いでいた姿を紹介したかったな。


これが、キンシャサからの最後のブログになります。
キンシャサ時間の8月3日夜便で、キンシャサを発ち、イスタンブール経由で帰国します。
しばらくは、キンシャサ・こぼれ話として少しずつ更新していきたいと思っています。
それでは、キンシャサからさようなら!