2012年1月15日日曜日

ゴリコちゃん緊急手術

ご無沙汰しております。
娘のYukiです。

年末のとある夜のこと。
町中が眠りにつこうとしている頃…
事件は起こりました。

「きょぉわぁぁぁぁ~~~~!!!おぉぉぉ~~~!」
なんとも言えない叫びが聞こえてきました。

夫の叫びです。


何事かと思って、叫び声のする寝室へ行ってみると…
なんとも悲しい表情をした夫がおろおろとゴリコちゃんを抱いていました。


ゴリコちゃん。
昨年夏のみどりのゾウの絵本屋さん(L'ELEPHANT VERT)にお越し頂いた方は、この愛くるしいゴリコちゃんとご対面した方もいらっしゃるかもしれません。
ゴリコちゃんは絵本屋さんで人気者でした。
人形作家さんが手作りしたパペット人形、ゴリコちゃん。
以前、母のブログ記事にも書いてあった通り、私達の養女となり、ここフランスまで一緒に来ました。

そんな私達の養女のゴリコちゃんに事件は起きました。
ゴリコちゃんの愛くるしい足の指がポロリッっと取れてしまったのです。



夫は、「おぉぉぉ…」 なんとも悲しい表情…
どうやら、寝る前のひと時、ゴリコちゃんとじゃれあっていたらポロリッっと指が取れたらしい。
ゴリコちゃんには申し訳ないけれど、そんな様子を目前に、私は大爆笑してしまいました。
「おぉぉぉ…大変だぁ…どしよ…」 相変わらずおろおろしている夫。

背の高い夫は…お猿さんみたいだから…同類のゴリコちゃんに起きたただならぬ事件に動揺してしまったのでしょう。


ゴリコちゃん緊急手術。
「私にまかせとけぃっ!」
夫の見守る中、無事に手術は終了しました。

2012年1月3日火曜日

アイルランドの浦島太郎

成田からパリに向かう機内で、アイルランド出身の29歳の青年ポールさんと隣り合わせになりました。
彼が隣席に座った時、村上春樹の英書と日本語の漫画本を携帯していたので期待感がありましたが、予感通りの気さくな好青年でした。
ほとんど日本語で会話できたのもラッキーでした。
ポールさんは現在、ダブリン大学で留学生の研修に携わる仕事をしていて、以前は大阪の高校でAETとして働いていたのだそうです。
今回、日本へはプライベート旅行で、大阪の知人を訪ねて日光を周ったのだと満足した表情で話していました。
あなたはコンゴで何をしたいですか、と問われて、コンゴの民話を集めたいなあと話すと、それはおもしろそうです、どこの国にも昔から伝わる話がありますからね、と言って、アイルランドに伝わる話を一つ教えてくれました。
彼は、アイルランドにも浦島太郎にそっくりな話があるのですよ、と話し始めました。
浦島の太郎さんは助けた亀の背中に乗って海の中の竜宮城へ連れて行かれたけど、アイルランド
の太郎さん(名前聞くのを忘れた!)は、助けた馬の背中に乗って海に浮かぶ島に連れて行かれて厚遇されたのだそうです。おもしろ楽しく、月日の経つのも夢の内・・・おいとまを告げて彼の故郷に帰ってみると知らない人ばかり。玉手箱を持たされたのかは聞かなかったけど、島で過ごした数日間は実は何十年もの時間で、彼はハッと気づくとおじいさんになっていました、という話なのだそうです。
彼は大阪の高校でこの昔話を題材に英語の授業をしたのだそうです。
話は逸れますが、わたしは浦島太郎の話と、40年以上も前に流行ったフォークソング「帰ってきたヨッパライ」とそっくりだと思うのです。
浦島太郎は亀に乗って酔っ払い運転をし、はっと気づくと竜宮城という天国にいて、♪天国良いとこ一度はおいで♪酒は美味いしネエチャンはきれいだ♪んっわ、んっわ、んっわっわあ~♪
みたいな。重なると思うんだけどなああ・・・。
ま、そんなような愉快な話、賢者の話、いろいろ聴いて集められたらなあ。
さて、そのポールさん。日本のお正月のおせち料理もお屠蘇も経験ないのだそうです。
わたしたちが日本に戻ったら今度は日本の正月を楽しむために日本にいらっしゃいな、と再会を約束しました。
わたしたちもいつかダブリンを訪ねてもみたい。
あ、そうだ。
わたしが、「我が家にはアイリッシュハープがあってね。日本のICU大学でアイリッシュハープの講習をするレベッカさん夫妻から購入したのよ。」と言うととても喜んで、アイルランドのユーロ硬貨のデザインはアイリッシュハープが使われているんだよと教えてくれました。
見てみたいなあ、そのアイリッシュハープのユーロ硬貨を!