2024年12月28日土曜日

うみのむこうは

 


五味太郎作。
ちょうど45年前に出版され、まったく色あせることなく、ずーっと読み継がれている絵本だ。
海に囲まれた島国の日本に生まれ、海辺に行くたびに、地球儀を眺めるたびに海の向こうにはどんな町があって、どんな人たちが住んでいるんだろうと、わたしは小さいころからひとり想像していた。
海を見るのが好きだったし、地球儀をながめるのも大好きだった。

わたしが月に2回参加する学習支援教室のボランティア活動でも提案して、今年、ひとつの地球儀が置かれた。
この前の教室でのクリスマス会で、この「うみのむこうは」を選んだ。
もちろん傍に地球儀を置いて。

”ツルツルの地球儀だけど、本当の地球ってこんなに何にもないつるつるなのかなあ?”

こんな質問を子どもたちに投げかけることから読み語りの時間は始まった。
子どもたちは全員首を横に振る。

わたしたちの住む日本の東京に小さな人形を置いて、わたしたちのいる場所を確かめ合った。
そして地球儀の上に、3大都市のところに3か所のビル群を貼った。
3大熱帯雨林のところにジャングルを貼って、三大砂漠には砂に見立てた茶色の紙を貼った。
南極大陸にはキルト綿を貼って雪原を作った。
海には船を浮かべて、サンタさんの国にサンタ人形を置いた。
雪原と子どもたちとサンタ人形以外は手作りの紙で作った。




そして、絵本「うみのむこうは」のページを開いた。

海の向こうにもだれかがいるよ。
わたしたちの住む町と同じように、だれかが暮らしているよ。
仲良くみなで地球を守って手を取り合っていこうよ。

こんなメッセージにあふれた本だと感じる。
子どもたちにも伝わったかな。


うみは ひろいな おおきいな
つきが のぼるし ひがしずむ

うみは おおなみ あおい なみ
ゆれて どこまで つづくやら

うみに おふねを うかばせて
いって みたいな よそのくに

文部省唱歌の”うみ”の歌詞を書いてみた。
・・・行ってみたいな よその国・・・

地球儀を見ながら、たくさんのことを想像してほしい。

2024年9月21日土曜日

絵本 「ジンガくん いちばへ いく」

 


 福音館書店から2002年に出版された絵本。
 ふしはら のじこさん作・絵。
本当のアフリカが詰まっているなと思える絵。大人や子どもたち、赤ん坊のしぐさ。
赤ん坊のおんぶの仕方も本物だ。アフリカの人たちが着ている布地の柄から、頭に巻き付けているスカーフ、アクセサリーもありのまま。荷物の運び方も懐かしい。市場で売られる商品のひとつひとつ、売られるものたちの並べ方もこんなだったな。教会が見える。建物の様子もそのまんま。街角で歌うミュージシャンたちもいる。火焔樹(かえんじゅ)もあるぞ。こんな枝ぶりの大木も見かけたものだ。
押し合いへし合いの乗り合いバスも、なにもかもが本当のアフリカの光景だ。

作者のふしはらのじこさんは、家族と共にコンゴ民主共和国の地方都市に2回にわたって暮らしたのだそうだ。
だから、本当のアフリカを描けたんだな。

友だちのシンゴくんにのじこさんの絵本のファンなのよと話すと、なんと出会いの場を作ってくれた。この絵本をもちろん持って行った。
広い市場の見開きページに、ぼくたち家族が描かれているんです、とのじこさんのご主人が教えてくれた。
え?
ほんとだ!
かのじょのご主人はゴリラの研究者。
ゴリラ研究のフィールドワークに同行したのだそうだ。
絵本の最後のページにサインしてもらった。
わたしのたいせつな絵本だ。