2014年10月29日水曜日

ことばあそびうた

 今月22日にフランスから娘一家が帰ってきた。
2歳4か月の娘を連れて。

孫娘は、父親とはフランス語で、母親とは日本語で育っている。
どちらも理解できるが、父親の実家にちょくちょく滞在してフランス語をより多く浴びているからだろう、フランス語が優勢!、とみた。
ありがとう!、と言わずに、Merci!と日本の方に言ったときは、「ありがとう、でしょう。」と、母親から訂正が入っている。
母親が、「~でしょう。」と注意をすると、孫娘は”Oui”とフランス語で応える。
そうすると、今度は、「はい、でしょ。」と訂正されている。
が、フランス語では”Oui”一言で済むことが、日本語ではそうはいかない。
いろいろな応え方になるのだなあ、と思わぬ発見をする。


そんな孫娘と、ああもう少ししたら、こんなことばあそびで楽しめるなあ、と思ったのが、この本だ。

「ことばあそびうた」(福音館書店)の本だ。


絵本 ことばあそびうた 見開き表紙

谷川俊太郎さんの言葉遊びが本当に楽しく展開されている一冊だ。
そして、瀬川康男さんの民芸調の版画(?)がまた素朴で楽しめる。

我が家の「ことばあそびうた」に押された蔵書印には、1990年3月12日の日付がある。
娘が幼稚園年長さん、もうじき小学校1年生、といった時期のときに購入されたことになる。

小学校の国語の教科書でもおなじみの”詩”もあるはずだ。
ひらがなばかりが並んだ”詩”だから、意味をしっかり取って読まないとチンプンカンプン!、
というところがこどもたちに受けるのかもしれない。
音読の楽しさもこの絵本で堪能できるだろう。
早口言葉みたいにして読み合うのも楽しい。

思い出すのがこのページだ。

絵本 ことばそびうた より ”うとてとこ”

”うとてとこ”?

なんじゃ、それ?
そう思うなかれ!
”う”、”て”、”こ”。
この三文字と使って遊んているのだ。

てとてとてとて
てがよんほん(と、手の挿絵が!)
てとてとてとてと
らっぱふく

うとうとうとう
うがよんわ(と、いねむりする鵜の挿絵が!)
うとうとうとうと
いねむりだ

ことことことこ
こがよにん
ことことことこと(と、戸をたたく子が!)
とをたたく

あいうえお順に言ってみる。
あとあとあとあ・・・・・
かとかとかとか・・・・
ほとほとほとほ・・・・
わとわとわとわ・・・・

ねとねとねとね
ねがよんひき(と、おくら練るねずみの挿絵とか?)
ねとねとねとねと
おくらねる

ふとふとふとふ
ふがよんこ(と、麩が考え込む挿絵とか?)
ふとふとふとふと
ふときづく

こんなことしてあそんだなあ。
でも、もうちょっと、音読し合ってもっともっと遊べばよかった、
などとも思う。

この本の初版は1973年10月1日。
もう40年近くにもなるロングセラー絵本だ。
日本語のおもしろさ、美しさを存分に楽しんでほしい!!!

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