2020年7月13日月曜日

ブックカバーチャレンジ 絵本編⑤~「わたしのおうち」と「おおきなきがほしい」


”かってに絵本紹介”5回目は、こちらからです。 『わたしのおうち』(あかね書房) 神沢利子・作 山脇百合子・絵
大きな段ボールを箱をもらった女の子は、工作道具とカーテンにする布地を持ち出して、すてきなわたしだけのおうちを作ります。
お姉ちゃんが始めたことに興味たっぷりにまとわりついてくる弟の存在が、女の子にはちょっと迷惑です。
女の子のふくらんでいく空想は小さかったころのわたしとまるで同じ。
ああ、わたしだってこんなに大きな段ボール箱を欲しかったなぁ。そして、わたしだけの”おうち”を作るんだ!、って。(わたしはもっぱら、応接台を立てかけて風呂敷で窓だか玄関だかを作って、わたしだけの空間を作って遊んでました。)
今回のコロナ対策で自宅待機期間中に家で小さな子どもたちを落ち着かせるために役立ったのが部屋に組み立てたテントだったとニュースで見たとき、大きく納得したのでした。
山脇百合子さんの細かいところにまで描く絵に、子どもたちも(きっと大人も)目を輝かせるはずです。
庭に生える野花。そのカラスノエンドウの豆を使ってままごとをする。わたしと同じことをしている女の子がいます。
大人になった今でも、わたしは大きな段ボールがほしいです。

もう一つのわたしの夢は大きな木にわたしだけの居場所を作ることでした。
ちょっとフライイングですが、わたしと同じそんな夢を持つ男の子が主人公の絵本も紹介したいです。
『おおきなきがほしい』(偕成社)
さとうさとる・文 むらかみつとむ・絵
大きな大きな木があったらな。ぼくはこんな家を木の中に、木の上に作るんだ。
高い木をページいっぱいに描くために作者二人は、ページを縦にしてめくっていく仕掛けにしています。
大人になっても夢を空想するのは楽しいもの。
今回帰国して改めてページをめくっていくと。
最後に男の子が夢に向かって木を植えてじょうろで水をやる場面が出てきて、まるでバオバブとわたしを連想して笑ってしまいます。
昔、子どもだった人たちが今もあこがれる小さなセカンドハウスやツリーハウス。
わたしもやっぱりいまだに夢見ます。

0 件のコメント:

コメントを投稿