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2018年5月9日水曜日

青猫書房 「木と森の本」展 ごあいさつ

青猫書房での企画展、「木と森の本」展が始まって1週間が過ぎた。
2日の初日には、タンザニア・ティンガティンガのペンキ画家、SHOGENさんが、ギャラリーの中、ライブペインティングでとってもすばらしい絵、”想い出の場所で”を描いてくれた。

タンザニアのティンガティンガ村に住む女の子、ザイちゃんがバオバブの大木にさがったブランコをこぎながら、夕方から夜に移る頃、もうじきお母さんが帰っておいでご飯だよと声がする頃、心が自然の中に溶け込んで”無心”になっている女の子の姿を描いたのだとSHOGENさんは言った。

かれの絵を紹介する前に、企画展入口に掲げたわたしのあいさつをここに載せたい。



ごあいさつ

 もう、30年以上も前のことです。
 ネパールの首都、カトマンズのラジンパットという街区に、とても大きな木のある白い家がありました。
そこに、日本から来た女の子が両親と住んでいました。
お父さんは、女の子のために木片とビニルロープで簡単なブランコを作り、大きな木の太い幹にロープを結わえつけました。
女の子はいつもいつもブランコを空高く空高くこいで遊んでいました。お母さんは、いつか女の子がヒマラヤの山々まで飛んでいくのではないかと思うほどでした。
そして女の子は、大きな木の幹にするすると登る楽しみも覚えました。幹に登って、はるか遠い空に浮かぶ白いヒマラヤをじっと見ているのでした。

 女の子が日本に戻って、初めて幼稚園に行った日のことです。
女の子は、天使園という幼稚園の小さな園庭に何本かの木が植えられていることを見つけ、さっそく木の幹に登りました。
園長先生がやってきました。
女の子は、園長先生に、こっちに来てごらん、おもしろいよ、と声をかけました。
ちょっと歳を取った園長先生が梯子を持って来て、どらどらと登って来たのだそうです。
女の子は、木に登って来てくれた園長先生と天使園がこの時から大好きになりました。

 女の子が住む家の裏の”しいの木公園”に、名前の通り、大きな椎の木がありました。女の子は、その木に二つの幹が交差して座り心地の良い場所があることを見つけました。
幼稚園から帰ると、かばんに水筒とおやつを詰めて、小さな座布団を抱えて、しいの木公園に向かうのでした。おやつの時間を椎の木の上で過ごすためでした。周りの大人たちはあまり良い顔をしませんでしたが、女の子の幸せそうな顔を見て、お母さんは女の子の至福の時期を大切してあげようと思いました。
女の子がお母さんから読んでもらって大好きになった「長くつ下のピッピ」のピッピの真似をしたのかもしれません。

 そして、「木はいいなあ」という絵本に出会いました。
女の子も、女の子のお母さんも、この絵本が大好きになりました。

  カトマンズで毎日ブランコをこいで、木に登って遊んでいた女の子は、今、アルプス地方に住んでいます。あの頃の女の子そっくりの元気な女の子のお母さんです。

 木はいいなあ。木がたくさん集まった森はいいなあ。しみじみ、そう思います。
 
小さなお子さんから、ティーンエイジャー、そして大人の方たちにも、木や森にまつわる本をぜひ手に取っていただきたい。その願いから、今回「木と森の本」展を企画しました。
ゆっくり、本屋の”木と森”の中で遊んでいってください。

                                 子どもの本「青猫書房」




青猫書房 「木と森の本」展内にて


カトマンズの大きな木の下でブランコを漕いで遊んでいた女の子は、実はわたしの娘だ。
その娘のことを、以前このブログで、絵本「木はいいなあ」とからめて書いたことがあったが、それを下地に、今回の企画のあいさつ文を書いてみた。
やっぱり、あの思い出が、わたしを木に惹きつけて行ったのだと思うから。
SHOGENさんは、わたしのブログを読んで、かれの世界に入り込んで描き込んでくれたそうだ。
大自然の中で、心を無にしてブランコをこぐ女の子。
ティンガティンガ派の絵は動物を描くものだそうだが、SHOGENさんは女の子のそんな姿を描きたくて、あえて動物は描かなかったとも言っていた。
涙が出る絵だなあ。

すばらしい絵を、SHOGENさん、ありがとう。


                                 


2018年4月29日日曜日

青猫書房 「木と森の本」展 ご案内

来月5月2日から、赤羽の青猫書房ギャラリーで、「木と森の本」展が始まります。
5月21日まで(火曜定休)です。



また、期間中の5月19日(土)午後2時から、青猫書房ギャラリーで、ボランティアグループの ”一期一会” の音楽と朗読のコンサート ”いのちをみつめて「木」” も企画されています。
コンサートの中の朗読は、「葉っぱのフレディ」と「チェロの木」。



さて、「木と森の本」展の選書は・・・。




 
1. 「木はいいなあ」(偕成社) ジャニス・メイ・ユードリィ作、マーク・シーモント絵
保育園の先生ユードリィが、木がたくさんあるのはいいなあ、たった1本でも木があるのはいいなあ、というメッセージを絵本全体で届けている。春夏秋冬の、子どもたち動物たちが木と共に暮らす豊かさを素直にキャッチしよう。〔絵本〕

2. 「もりのなか」(福音館)マリー・ホール・エッツ作
ひとりの男の子が紙の帽子をかぶり、らっぱを持って森の中へ散歩に出かける。そこで、動物たちに出会い、楽しい楽隊の出来上がり。かくれんぼのおにになって目を開けると…。森の静けさが伝わってくる。〔絵本〕

3. 「また もりへ」(福音館)マリー・ホール・エッツ作
わいわいがやがや、にぎやかな声が森から聞こえてくる。そこでは動物たちの得意技の披露大会が繰り広げられ、男の子も仲間入り。森の中からかわいい笑い声が聞こえてくるよ。やっぱり、森の静けさを感じる。〔絵本〕

4.「モチモチの木」(岩崎書店)斎藤隆介作、滝平太郎絵
臆病な男の子の豆太は大好きなじさまと暮らしている。ある日、モチモチの木に明かりが灯って美しく輝いていた。男の子はもう臆病豆太ではない。切り絵の美しさもどうぞ。〔絵本〕

5.「ペカンの木のぼったよ」(福音館)青木道代文、浜田桂子絵
大きなペカンの木(西洋くるみ)のある園庭で、障害を持つ仲間をどうにか一緒に木登りさせようと皆で知恵を出し合う。大きく枝を伸ばして緑の葉が繁り、実を付けるぺカンの大木のある園庭で園児たちは木と遊んで大きくなっていく。〔絵本〕

6.「木」(福音館)佐藤忠良絵、木島始詩
日本の彫刻の第一人者、佐藤忠良が鉛筆画で描く木たちは、どっかり図太い。
そして、詩人、木島始の紡ぐ言葉の連なりもたくましい。
大人の方にこそ味わってほしい。〔絵本〕

7.「葉っぱのフレディーいのちの旅ー」(童話屋)レオ・バスカーリア著
アメリカの著名な哲学者、レオ・バスカーリア博士が書いた生涯でただ一冊の絵本。一枚の葉っぱを通して、まだ経験したことのないからこそ怖れる、”死ぬ”ということを真正面から語る。世界は変化し続ける。万物が変化し続けて、”いのち”は繋がっていく。絵と写真が交互にページに載っている。〔絵本〕
一期一会のコンサート使用の絵本。

8.「はるにれ」(福音館)姉崎一馬 写真
1978年こどものとも1月号として出版され、のちに1981年10月ハードカバー出再版。北海道の草原に立つ一本のはるにれの大木の姿を季節の移り変わりとともに写真家、姉崎の目で切り取られる。〔絵本〕

9.森はオペラ(クレヨンハウス)姉崎一馬 写真
姉崎一馬の目でシャッターを切って映し出される森。緑が限りなく美しい。やっぱり、森には音楽がある!〔絵本〕

10.「木を植えた人」(こぐま社)ジャン・ジオノ著
仏プロヴァンス地方、マノスクという岩肌が露出する荒れ果てた寒村で、1900年初め、第1次世界大戦の間も第2次世界大戦の間もグフィエは岩山に木を植え続ける、名もない一人の男の姿を描く。〔物語〕

11. 「チェロの木」(偕成社)いせひでこ作
木は森の中で見たり聞いたりしたことを語るかもしれない。楽器になって。
森の木を育てた祖父、楽器職人の父、そして音楽に目覚める少年。森に行くとおじいさんがどこかに隠れているように思えた。そして、いろんな歌が聴こえてきた。〔絵本〕
一期一会コンサート使用絵本。

12.「おおきなきがほしい」(偕成社)佐藤さとる作、村上勉絵
大きな木は子どもの夢そのもの。わたしもそうだった!それをあらためて思う。
ページをめくりながら木に登っていくようだ。ライプツィヒ国際図書デザイン展銅賞受賞。〔絵本〕

13.「森のおくから」(ゴブリン書房)レベッカ・ボンド作、もりうちすみこ訳
昔、カナダであった本当の話。1914年、5歳になる夏の頃。アントニオは忘れない、人間も動物たちも一体になって湖に入って山火事から逃げた日のことを。
祖父アントニオが自分の子どもたちに語って聴かせ、それを母が作者に語ってくれたこの話が一番好きだった、と著者は語る。〔絵本〕

14. 「遊んで遊んで リンドグレーンの子ども時代」(岩波書店)クリスティーナ・ビヨルク文、エヴァ・エリクソン絵、石井登志子訳
リンドグレーンの作品、「長くつ下のピッピ」、「やかまし村の子どもたち」などには、大きな木で遊ぶ場面がたくさん登場する。
その原点はリンドグレーン自身が育った環境にあったのだと痛感する本。リンドグレーンのことがぎっしり詰まっている。彼女は言う。「遊んで遊んで遊び死にしないのが不思議なくらいだった。幸せな自分の子ども時代のことをふり返ると、子ども時代の環境がその人の人生の土台になる」と。〔絵本・物語〕

15. 「おじいちゃんの口笛」(ほるぷ出版)ウルフ・スタルク作、アンナ・へグルンド絵
嘘っこの孫と、老人ホームに暮らす嘘っこのおじいちゃんの交流の物語。おじいちゃんが子どもの頃、大好きだったこと。木に登って、さくらんぼの実を枝の上で食べること。おじいちゃんのために嘘っこのたんじょう日を作っておじいちゃんの好きだったことをもう一度叶えてあげる。温かい風を感じる。おじいちゃんの口笛『ヨハンナ、口笛が吹けるかい』の軽快なメロディがまた良い。」〔絵本・物語〕

16. 「木をかこう」(至光社国際版絵本)ブルーノ・ムナーリ作、須賀敦子訳
イタリアの著名な造形家が、深く”木”という存在をみつめて出来上がった本。
60cmの針金27本で彼の説明通りに束ねてねじっていくと。できた!本物そっくりの木が!訳者は須賀敦子。〔絵本・エッセイ〕

17.「グリーン・ノウのおきゃくさま」(評論社)ルーシー・M・ボストン・M・作、ピーター・ボストン絵、亀井俊介訳
グリーン・ノウ物語の第4作。物語はコンゴの熱帯雨林の棲むゴリラ一家の日々から始まる。舞台はロンドンの動物園に移り、そこで一頭のゴリラの子と中国系難民の男の子と出会う。そして、グリーン・ノウの森へ。一頭と一人の男の子の感動の交流をどうぞ。〔物語〕

18. 「旅をする木」(文春文庫)星野道夫著
少年の頃からずっとアラスカに惹かれ、26歳でアラスカに渡り、18年間そこに根を下ろして暮らした写真家のエッセイ。アラスカの大自然を写真家の詩的な描写で綴る。”旅をする木”。彼自身のことか・・。あとがきもぜひ!〔エッセイ〕

19. 「羊と鋼の森」(文春文庫)宮下奈都著
森のそばで、森から響く音を聴いて育った青年が、学校の体育館に置かれたピアノを調律する場面に出会いピアノに”森”を感じた。ピアノ調律師を目指して真摯に進む青年の姿を追う。〔小説〕

20.「木」(新潮文庫)幸田文著
木を愛してやまない文さんが日本中の木を訪ね歩いて綴るエッセイ。文体が美しい。
文さんの”木好き”の根本も明かされる。〔エッセイ〕

21. 「たったひとつのどんぐりがーすべてのいのちをつなぐー」(評論社)ローラ・M・シェーファーとアダム・シェーファーー文、フラン・プレストン=ガノン絵
森の一本の木で育った、たったひとつのどんぐりが、いろんな生命と出会って命を繋いで、そして、豊かな森になっていく。シックな絵の色彩が、独特の世界を醸し出す。
FSCミックス;責任ある木質資源を使用した紙で作られている。〔絵本〕

22. 「もりのてぶくろ」(福音館)八百板洋子文、ナターリヤ・チャリーシア絵
ロシアの文化の中心都市、サンクトペテルブルク(旧レニングラード)に生まれ育ち、現在も在住の画家ナターリヤの絵も美しい。
森に落ちた一枚のいつつでの葉っぱ。いろんな動物たちが、自分の手と大きさ比べをしながら通り過ぎていく。〔絵本〕

23.「えんやらりんごの木」(偕成社)松谷みよ子作、遠藤てるよ絵
赤ちゃんにわらべ唄の持つリズム感の楽しさ、心地良さをという松谷みよ子さん作の絵本。一本のりんごの木を真ん中に置いて、わらべ唄ふうの文が繋がっていく。
木の上でみんなでお昼寝なんていいな。〔絵本〕

24.「Diapason」フランスの字のない絵本
”Diapason”Diapasonとは、”音叉。音域”という意味。森の中で奏でられる交響曲?はたまた、ピアノ調律師がピアノを静かに、そしてダイナミックに鳴らしながら調律する過程?宮下奈都著の「羊と鋼の森」と重なってしまう。
びょうぶ風の絵本を立てかけてみると。ひとつの大きな森が出現する!
今は、ページめくりの絵本だけがフランスで出版されている。〔絵本〕

25.「ARBRE」フランスの字のない絵本
”ARBRE”とは、”木”。
堅い紙でできた、ちょっと不思議な形をした絵本。ページをめくってみると、一本の木の一年の移り変わりが描かれる。まるで、人の人生のように。立ててぐるっと360度に広げてみると、なんと、一本の大木になる。〔絵本〕


こんな絵本、物語、随筆、小説を選んでみました。本と本が繋がり合ったり、響き合ったりするのも、私自身の楽しい発見でした。ギャラリー内では、木にまつわる詩を4篇そして数枚の写真をパネル展示しています。
タンザニア、ティンガティンガ派のペンキ画家、Shogenさんの木の大作もこの企画のために描いていただくことになっています。

最後の2冊の絵本はわたしがフランスで見つけてトランクに詰めて持ち帰ったものです。
「Diapason」のびょうぶ風の絵本は現在出版されていないとのことで、びょうぶ絵本は1冊のみの販売です。ページめくり型の絵本は2冊用意しています。
「ARBRE」は現品1冊のみの販売です。

それでは、青猫書房でお待ちしています。

2017年5月25日木曜日

上智大学で開催中の”Africa Week2017”

上智大学「Africa Week」のポスター(馬野晶子氏facebookより)

娘の母校、上智大学で、「Africa Week」と題されて、アフリカを多方面から捉えて見つめてみようという企画が、5月22日から26日まで開催中だという。
なんとうれしい企画だろう!

その中に、「アフリカの子どもたちと文学」と題された企画を見つけた。
残念なことに、この企画は23日の17:00~18:30に開催され、すでに終了している。

「本企画では、アフリカ各地に広がる豊かな民話について、特に絵本を中心に西アフリカの児童文学を紹介します。」と書かれていて、文学部フランス文学科の学生有志によるカメルーンの民間伝承をフランス語で語る(日本語字幕あり)というプログラムも用意されていたのだそうだ。
また、会場では、アフリカの絵本や絵画の展示も行われる(期間中の展示?)と紹介されている。
主催は、上智大学教育イノベーションプログラム。

特に気になったのは、アフリカ文学研究者の村田はるせ氏による「アフリカの絵本ってどんなの?」と題された講演だ。わたしの記憶に間違いがなければ、村瀬氏は西アフリカのベナンの児童文学を中心にアフリカ児童文学を研究しているかただ。
わたしも聴きたかったな。
わたしの名前の”Iroko”~イロコの木も登場するというベナンの物語についても質問したかったな。

"La Perruche, L'iroko et Le chasseur"~「 インコとイロコと狩人」表紙

アフリカのほとんどの部族が独特の書き言葉を持たない中、旧宗主国の言葉である英語やフランス語が公用語として用いられていて、さらに口承文学と言われるアフリカで、どのように絵本や物語が出版されているのか。現状を知りたいと思う。

コンゴ民主共和国の児童文学の出版状況は貧弱なもので、わたしたちがキンシャサ生活を始めた2012年のころはキリスト教の出版社のパウロ社の出版物を見かけたくらいだった。

2012年当時のパウロ出版キンシャサの本屋内

その後、パウロ書店はごみごみした商店街の一画に移転し、売り場面積も縮小してしまったが、地元の人々の住む地域で、小さいながらもいくつかのパウロ書店が活動しているのを見かけてはホッとしたりしている。
また、6月30日通りに面したところに(2014年だったか)大きな本屋も開店した。
”LIVRES POUR LES GRANDS LACS”(湖水地方の本屋、と訳すのか) というコンゴ民主共和国の本屋だ。キンシャサに2店舗、Bukavu、Kinduにそれぞれ1店舗の計4店舗を構えているのだそうだ。
でも、児童文学のことを訊くと、3,4冊を出してきて、漫画っぽいもの、戦争のような戦ものの内容のもので、がっかりしてしまった。
下の写真は、先週、コンゴの地図を探すために訪ねたLes Grands Lacs本屋の店内の様子だ。


”LIBRES POUR LES GRANDS LACS”本屋の店内と店員さんたち

もちろん、ここで、「インコとイロコと狩人」の本のことも尋ねたが、探し当てることはできなかった。

コンゴの国の公用語は旧宗主国がベルギーだから、フランス語だ。
そして、国語として、リンガラ語、スワヒリ語、キコンゴ語、チルバ語の4言語が存在する。
そのどの言語を使って絵本や物語を出版するのか。また、出版費用に見合い庶民の手の届く範囲内での価格設定のこともある。問題は山積みだ。

最後に、お月さまのことに触れてみたい。
日本では、お月さまには「二匹のうさぎが餅をついている」と教えられ、その歌も存在している。
マリ出身のトアレグ族のひとりの女性から、「わたしたちは、お月様には針仕事をしているおばあさんがいる」と聴かされて育ったという話を聞いた。そして、その歌も存在したのだそうだ。
では、コンゴでは。
ウェッツさんという慶応大学日本語プロジェクトで日本語を習得し、日本人以上に尊敬語を上手に操るコンゴ人の若者から聴いたところでは、「お月さまには、お母さんが子どもをかたぐるましている」と考えるのだと言うのだ。
なんと興味深いことだろう。お父さんではなく、お母さんと子ども、と聞いて、ボノボ(ヒトにいちばん近いといわれる霊長類)が母親社会を形成しているということを思い出し、その関連性にひとり勝手に(?)深く感動するのだった。
ただ、この「お月さまの中でお母さんが子どもをかたぐるまする」歌は存在しないということだった。

ウェッツさんが一昨日、キンシャサに長期滞在して日本語プロジェクトで活動する一人の慶応大学の学生と一緒に我が家に遊びに来てくれた。
そのときに、わたしは、日本には「絵描きあそびうた」というのもあるんだよと話した。
この4月に、かるたあそびで日本語を教えるというかれらの授業に参加したので、ひらがなを使っての「絵描きあそびうた」も参考になるかと思ったのだ。さらには、先月読んだかこさとし著の「未来のだるまちゃんへ」という本の中におもしろい絵描きあそびについて、かこさとしさんが触れていたので。
子どもの頃、多くの方が「へのへのもへじ」で顔を描いて遊んだことだろう。
地方によっては、ちょっと違うひらがなが使われていたりして、そこに興味を持ったかこさんは日本全国の絵描きあそびうた収集をライフワークにしていると書かれていた。
あるとき、女子高で講演したときに教えられたのが、「へめへめしこし」だったというのだ。
ちょっと、この4つのひらがなで人の顔を描いてみてほしい。
なんと!お目目ぱっちりのおちょぼ口の女の子の顔が完成しませんか!
そんなあそびを通して、またこれもひとつの日本独特の子ども文化なのですとコンゴの人々に伝えられて、興味を持って文字を覚えてもらえたら、などと思って、日本語プロジェクトで活動するコンゴと日本の若者に話したのだった。

そして、できたら、わたしもこの国に伝わる子どもの文学やあそびや歌を知りたかったな。
もう時間切れだけど。
でもまたいつかきっと。

と、上智大学のAfrican Weekの企画の話から、逸脱してしまったが、アフリカの子ども文化について、これからもわたしは観続けていきたい。
もし、情報がありましたら、ご教示ください。

2014年3月1日土曜日

東公与個展 ”おかしな どうぶつ園” 

パリ在住の童画家の東公与(あずま・きみよ)さんから、今年は桜の季節に神楽坂で個展を開きます、とメッセージが添えられて、わたしのメイルアドレスに案内が送られてきた。


はがきには、とってもおめかしをしたピンクのぶたのイラストが描かれている。

個展名が、”おかしなどうぶつ園”。なんだか愉快になってくるネーミングだ。





はがきの案内を見ると、まさに桜満開の季節。4月6日から20日まで。神楽坂のサロン・ド・テでの個展だそうだ。午後ティーを楽しみに、どうぶつ園に行く気分かな。きっと楽しいだろうな。


以前開かれた恵比寿の日仏会館での公与さんの個展の様子を、このブログでも書いたことがある。
会場入り口に掛かった、海の底に広がる青い街の絵の連作がとても印象的だった。
今年の個展は、会場の雰囲気から明るい色合いの絵を描いてみた、と1月にかのじょのパリのお宅を訪れたときに話されていた。

さて、どんなゆかいなどうぶつたちに出会えるのだろう。

また、公与さんの個展ポスターがかのじょらしい!

東公与さん個展の案内ポスター

カラスを採用!!
童謡で歌われ親しまれていたカラスが、いつのまにか憎まれ役に変わってしまった。
公与さんが描くと、カラスだってこんなにおしゃれなのだ。

わたしは、今春の公与さんの個展には行けないが、わたしの思い入れのある街、神楽坂で開かれるなんて、とってもうれしい。

どうぞ、皆さん、公与さんの描く「おかしなどうぶつ園」を訪ねてみてください。
そして、その園長さんと話してみてください。
すてきな出会いがありますように♪

2011年8月24日水曜日

チェロと詩の朗読のお知らせ

L’éléphant vert〜夏の絵本屋さんも残すところ一週間となりました。
来週水曜日、8/30までです。
どうぞお近くにお越しの際はお立ち寄りください!

チェロと詩の朗読のイベントのお知らせです。
*******************
日時: 8/28 Sun 17:00-(18:00予定)
場所: L’éléphant vert〜夏の絵本屋さん


私のバレエの発表会でも、素敵な生演奏をしてくださった方が、絵本屋さんで演奏してくれます。
昨年も絵本屋さんでのチェロとハープの演奏会の際に、チェロと歌の素敵な時間をくださいました。
詩は、英語の翻訳家さんが朗読してくださいます。
お二方とも、私が大好きな、こんな女性になれたらって思う方々です。
いつも、教えられることがたくさんです!ありがとうございます。
お二方のチェロと詩の朗読のハーモニーが楽しみです!

2011年8月11日木曜日

トークイベントのお知らせ~フィンランドのあれやこれや


3回目となる夏の絵本屋さんもOPENして10日が経ちました。

今週の土曜日、8月13日にフィンランドにまつわるあれやこれやのトークイベントを開催します。
お話いただくのは、マリメッコのワンピースがとてもお似合いの上山美保子さんです。
映画のかもめ食堂の雰囲気にぴったりの方だぁ~って、初めてお会いした時に感じました。
とてもお話し易く、初めてお会いしたのに、たくさんの質問をしてしまいました。

上山美保子さんはフィンランド在住の経験があり、フィンランド語の翻訳をされたり、フィンランドに日ごろから関わっていらっしゃる方です。
上山美保子さんご本人のブログ内でも、絵本屋さんでのトークイベントについて紹介していただいています。

上山美保子さんブログ
↓↓↓

上山美保子さんのブログ内に登場してくる、ラヤトンの曲はメロディーも歌詞のとても素敵です。
ラヤトンは、フィンランドのアカペラ歌手グループです。
CDジャケットが絵本になっていて、歌詞の翻訳を上山美保子さんが手がけられています。
絵も幻想的で素敵です!

っと、ここであれやこれや書いてしまっていますが・・・
是非、絵本屋さんで、直接上山美保子さんからお話をうかがってみてください!

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トークイベントのお知らせ
 ~フィンランドのあれやこれや~
日時:8/13 Sat 14:00~
場所:L’éléphant vert
お楽しみに!

2011年8月2日火曜日

ワークショップのお知らせ〜ぬいぐるみ作り

夏の絵本屋さんでぬいぐるみ作りのワークショップを開催します!
先生は、今年の夏の絵本屋さんのハガキを作成してくださったNancyScarletさん!
いつも楽しくおしゃべりができるNancyScarletさん。
明るい優しいお姉さんです!
今年もたくさんのかわいいぬいぐるみのキーホルダーやブローチを作ってくれました!

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ワークショップのお知らせ
開催日:8/9,16,23 Tue
時間:14:00〜16:00頃
場所:L’éléphant vert 夏の絵本屋さん
定員:小さなお店なので予約制で、定員5名です。(ごめんなさい!)

ナンシーさんのブログにも記載くださっています!

予約はメールをいただくか、絵本屋さんまでお問い合わせをお願い致します。
お待ちしています!