まずは、「ローラインガルス一家の物語」です。
テレビ化もされて日本でも人気だった、アメリカの開拓時代のローラ一家の物語です。
ローラは後に、アルマンゾ・ワイルダーと結婚しています。
日本では福音館書店から出版された前半の数冊は、「大きな森の小さな家」から始まります。そして、「大草原の小さな家」へと続いてインガルス一家のアメリカ大陸開拓の旅が綴られます。
わたしたち母子は、ローラの一家の物語をアフリカの夜に毎晩わたしが読んでローラたちの開拓時代を楽しく旅したのです。
夫が週に4日は現場に泊まり込んでいたので、ローラたちのお父さんが町に物資調達のために留守をするローラたち母娘の心細さと重なって、共感するところがたくさん出てきました。一家が開拓のために大陸を南下していくと、バッタの大量発生で畑に被害が出たり、山火事が発生したり、マラリア防止のために家の周りにレモングラスを植えたり、インディアンの訪問を受けてローラが果敢に対応したりする場面は手に汗を握りました。
お父さんが町から持ち帰ってくるお土産にもときめきました。
我が家の場合は、現場から夫が持ち帰ってくる山の幸だったり、日本からの出張者のお土産だったりでしたが。
後半のローラの物語は岩波から出版されたものでした。
わたしたちは、この後半の物語をアフリカに持ち込んではいなかったのですが、夫の会社の出張者が、わたしたちがそれぞれに書いて毎月発行していた新聞(バンギ便り、ボンジュール新聞、そして、ライオン新聞でした)を読んで、続きのローラの物語をアフリカまで運んでプレゼントしてくれたのでした。
物語の最初のころの大きな森や大草原はまだまだ開拓途上だったのに、物語はいつのまにか「大草原の小さな町」となっていました。
我が家の本箱にはどういうわけか、「長い冬」が上巻しか残っていませんが、この巻では、なかなか春がやってこなくてずっと家にこもらざるを得なかった年のことが描かれています。ちょっと、コロナ禍で自宅待機となった今年の日本の3,4,5月と重なってしまいます。
子どもたちともの物語を最後まで読み通した時代からもう25年以上が経ってしまいました。
もう一度、今度は私自身のためにページをめくって読み返してみようと思っています。
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