2011年12月3日土曜日

ペイネの版画、見つけたっ

久しぶりです。母の寛子です。この1ヶ月間、何をしていたんだろう、と思うくらい瞬く間に過ぎていき、そしてわたしはまだ日本にいます。へへ。

昨日、わたしは神田神保町の古本屋でペイネの版画に出会ってしまいました。

わっペイネだ!!、と感動して店主のおじさんに、この9月に娘が南仏アンティーブ市役所の結婚の間で入籍式を挙げ、その部屋には、生涯をアンティーブで過ごした愛の画家、ペイネの大きな油絵が2枚掛けられていて、とっても美しい街で、ペイネ美術館があって、式の引き出物はペイネのカップで、そこへ娘は今月嫁いで行くんです、だからペイネ、欲しいな・・・とかぺらぺら感動して話していたら、そのおじさんは、この絵なかなか売れないし、そういうことならお勉強しましょう、と言ってくれて。
でも、狭い我が家で無駄遣いが多すぎだとわたしを責める夫の顔が過ぎり。
でも、娘たちとペイネの絵が結びついて、ペイネの版画に出会うチャンスはもう二度とないかも・・・とかも思って。
それで、諦めて店を出たけど、結局帰りかけた道を引き返して買ってしまいました。

若いカップルが、天使が飛び交う明るい日差しのベランダで見つめ合ってお茶を飲んでいる、といった絵です。
南仏の太陽は黄色なのですね。
駅に着いて、85×70の木枠の額をわっせわっせと持って帰りながら、どうやって我が家に運び入れてどこに隠そうか、やっぱり取りあえずは夫には見せないでおいたほうがいいな、よし、そうしよう。
そのとき、ぬうううう~っと横から覗き込んできたモノが!!!
ギャアア!コワアーイイ!
なんとわたしの顔前方15センチのところに見えたものは、夫の顔でした。

まだ、帰ってきてペイネの絵を開けて見ていません。正直、見たくてうずうずしています。
(上の写真は、娘の夫が2度目に来日した時にプレゼントしてくれたペイネの絵柄の大きな花瓶です。)
夫が不気味に沈黙を守っていましたが、先ほど、どこにそんなお金があるのか、どこにそんな大きなものを飾るスペースがあるのか・・・とぼっそり言いました。

それでも、もしかしたら本物のペイネの版画じゃないかもしれないけど、これから娘が遠く離れて暮らしても、いつも傍にいてくれるような温かいペイネの絵を眺めて暮らせるんだから、幸せだなあ・・と思っています。
ペイネの絵に出会えてよかった!

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