2011年10月18日火曜日

夏の絵本屋が遠くへ

こんにちは。あっという間に10月も半ば過ぎ。
ミラクルゴブサタしました。

夏の絵本屋を閉じた後、娘の南仏アンティーブ市役所での入籍式に合わせて10日間ほど日本を留守にしました。
入籍式の9月17日は晴天。空の青と地中海の青の中で、娘の薄桃色の着物が映えてとってもきれいでした。

娘は5歳の頃から絵本「ゼラルダと人喰い鬼」(評論社)が大のお気に入りでした。
料理が大得意の小さな女の子ゼラルダは、お父さんが丹精込めて作った農作物や酪農品をひとりで町の市場に売りに向かっていました。そこへ、お腹を減らした、人間の子どもが大好物の人喰い鬼が通りかかりました。
ゼラルダを食べるつもりがあまりの空腹に気絶し、気がついたらゼラルダに介抱され、おまけにゼラルダが作ったご馳走に完全ノックアウトされ、ゼラルダを父親と共に彼の城に住み込みで招き入れたのでした。
ゼラルダの作る料理を毎日食べるうちに、子ども喰い鬼から足を洗い、いつの間にやら柔らかい人相になり、ついには二人に愛が芽生え結婚するのでした。
そして何人もの子どもたちに恵まれ幸せに暮らしましたとさ!・・・という話。

以前にも書きましたが、「この絵本がわたしを料理好きへ導いた。」と明言する娘。
その娘が身長192センチの体の大きな、そして食べるの大好きな(特に和食とプリンとアイスクリームが大好物の)フランス青年と並んで写真に納まるのを見て、「ああ~娘はゼラルダの物語を実現したなあ~」と密かに思うのでした。

ゼラルダと夫と子どもたちの描かれる、この物語の最後のページをご覧ください。
美しい母親になったゼラルダと、にこやかな夫と、かわいらしい子どもたちに囲まれた幸せな一家に出会えますよ。
(絵本の作者トミー・ウンゲラーのブラック・ユーモアも忘れずにお楽しみください。)

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