この本は、わたしの赤羽の家のリビングの本だなの、手を伸ばすといつでもすぐに取り出せるところに置いている。
1998年11月初版。
この本の中で、美智子さまが子どもの頃から読書によって導かれ、世界を膨らませ、楽しみ、救われてきたか、ていねいに紐解かれている。
戦時中、美智子さまの父親が疎開先を訪れるたびに、東京の我が家の本だなにあった本を数冊ずつ持って来てくれたことが書かれている。その本たちが、美智子さまの心の灯になっていたことも書かれている。
その本たちは、日本少国民文庫だったとわたしは記憶している。
吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」もその文庫の中の一冊だ。
その吉野源三郎や山本有三たちが戦争の色濃くなった時代にこそ子どもたちに素晴らしい本の扉を開けてほしいと願って編まれた文庫だと聞く。
美智子さまの読書の歴史、姿勢が読み取れて、わたし自身の心の救いとなるこの一冊、「橋をかける」だ。
3度の「夏の絵本屋」開店の時には手弁当で手伝ってくれた仲間たちにお礼の意味を込めて選んだ本でもある。
わたしの大切な一冊。
先日、Facebookで、この本のことについて触れた新聞記事を見つけた。
これからも、美智子さまはご夫婦仲良く、読書の世界をゆっくり楽しく散歩されるのだろう。
これからもお元気で。
ありがとうございました。
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