しおやまみこさん作の木炭鉛筆で描かれた絵本、「そらからきたこいし」(偕成社)だ。
妙に惹かれる不思議な絵本だった。
絵本「そらからきたこいし」表紙 |
これは、空から降ってきた、キラン!、と光る小石と女の子の話だ。
わたしの小さい頃からの夢がぎっしり詰まった本だ、と思った。
絵本「そらからきたこいし」の中から |
わたしは、小さい頃から、石ころ集めが大好きだった。
きらきら透明に光る小石に惹きつけられて、水晶を見つけることが夢だったし、百科事典の”宝石”のところを引っ張り出してダイヤモンド採掘の世界地図を見て、そのダイヤモンド印が集中するアフリカがわたしには輝いて見えた。
そうそう、小学生の時、お友だちの家に、お父さんがブラジル出張の時に買って来てくれたという本物の宝石の原石の標本が置いてあって、それを見せてもらうのが楽しみだった。
今、西アフリカのブルキナファソにいて、週に一回ゴルフを楽しむ”月面ゴルフ場”(わたしが勝手に命名!)には白い小石がコースに散らばっているのだ。
夫からはプレイ中に石ころなんて拾うものじゃなーい!、と注意される。
はい、わかりました、と頷くものの、どうしてもキラン!と輝く白い小石が目に入ってしまう。
無視しようとしても、つい一個だけ~と拾ってポケットに入れてしまう。
先週は、雨が降った翌日だったから、さらに白い小石がキラキラと目について、拾うことの方に気持ちがいってしまい、スコアはめちゃくちゃだった。さらに地面ばかり見ていたせいか乗り物酔いみたいになって気持ち悪くなってしまった。
で、今日は、拾いません、と誓ったのに、数個だけ、と思ってまたまた小石を拾ってしまった。夫から見つかって注意されてしまったが。
これ、この通り。
ワガドゥグの”月面ゴルフ場”で見つけた小石 |
きれいでしょ!
1,2センチ四角の白い小石。
どうしても、拾ってきてしまう。
絵本「そらからきたこいし」を思い出した。
それから、赤いキランと光るまほうの小石を見つけたロバくんの物語、「シルベスターとまほうの小石」(評論社)も。
もう一冊、夏の山でキランと光る水晶を見つけた女の子の物語、「フルリーナと山の鳥」(岩波書店)も。
小さいときから、わたしに夢を与えてくれた小石たち。
月面ゴルフ場で、これからもこっそりひっそり、わたしの小石拾いは続く、かな。
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