クリスマスの絵本には実に多くのものがあって楽しめる。
先日、絵本屋をはしごしたが、どこもクリスマスプレゼントを求めて、たくさんのお客さんで賑わっていた。
今朝、わたしがふっと思い出したクリスマスの絵本が、この「こうさぎたちのクリスマス」だ。
絵本 ”こうさぎたちのクリスマス” わが家のクリスマスツリーと共に |
1979年12月に佑学社から第1刷が発行されている。
我が家に来たのは1991年12月のこと。
エイドリアン・アダムズ作・絵
乾侑美子訳
どのページもシンプルな構図なのだが、色合いがとてもきれいですーっと物語の世界に入っていける。
娘が大好きだったこの絵本。
グレーに雪の白い水玉がバックになった表紙からしておしゃれだし。
”うさぎ”と言ったら復活祭の卵で、この絵本の中のクリスマスツリーの飾りには思った通り(!)この卵が使われているし。
主人公の子うさぎが親から離れて1人暮らしするのが何と!大木の大枝の上にこしらた小さな家なのだから。
娘がこの絵本に夢中になったのは合点がいく。
(娘は小さい頃、木の上が大好きで、木の上の家に住むのが夢だった。幼稚園の頃は、おやつと水筒を小さなカバンに詰めて、ミニ座布団を抱えて、わが家の裏にあったしいの木公園の大木によじ登って枝の上でおやつを食べることが娘の至福の時だった!)
主人公のオーソン家は、春の復活祭のための卵にきれいな絵を描く名人たちだから、クリスマス前なのにもう復活祭ための卵の絵描きを始めている。
オーソンは、村の子ウサギたちと力を合わせて、森から大きなモミの木を運んできて、かれの木の上の家の下にそのモミの木を立てる。
そして、クリスマスのために卵に特別な模様を描き、ほかにも緑色に似合う模様の卵を選んで、オーソンが木の上の家に上り下りするための滑車を使って大きなモミの木に飾りつけていくのだ。
そして、これまた娘がウットリしたことは、オーソンのお母さんが作ってくれたポップコーンを子ウサギたちが糸で繋いで長い長い飾り紐を作る場面だ。
そうやって、卵のオーナメントとポップコーンの飾り紐で大きなモミの木がクリスマスカラーにいろどられていくのだ。
子ウサギたちだけで準備され、大人たちに秘密にしていた森の中のクリスマスパーティーが始まる。
大人たちがそりで集まってきたとき、ライトがぱっと点灯し、モミの木が浮かび上がった!!
どのページも本当に美しい場面が広がるこの絵本に、わが家の子どもたちはたくさんの夢をプレゼントされたのだろうな。
今も、この絵本が手に入りますように。
JOYEUX NOEL !
メリー クリスマス !