わたしが小さい頃、父がよく童謡の本を買ってきてくれました。
今でも、挿絵とともにいろんな歌がよみがえってきます。
わたしが小さい頃特に好きだったのは、「かえるの笛」(?)と「木の葉のお舟」。
挿絵の初山滋さんとか駒宮録郎さんとか好きだったなあ。
そんな童謡を歌ってくれたのが音痴の父だったものですから、とんでもないメロディーで覚えていたのもありましたが。
そんな父の編曲も情緒があって今となっては懐かしいです。
(あ。我が頑固じいは、元気に北九州の八幡で独り暮らし。この9月に傘寿を迎えます!)
我が家には今でも古い童謡の絵本が数冊ありますが、どれもわたしの宝物です。
ところで、童謡は、歌詞の2番、3番こそが感動の詩だ、ということをご存知でしょうか。
例えば、私の好きな”ゆりかごのうた”
ゆりかごのうたを カナリヤが歌うよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのうえに びわの実がゆれるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのつなを 木ねずみがゆするよ
ねんねんこ ねんねこ ねんねこよ
ゆりかごのゆめに 黄色い月がかかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
もうひとつ、”とんぼのめがね”
とんぼのめがねは みずいろめがね
青いお空をとんだから
とんぼのめがねは ぴかぴかめがね
おてんと様を見てたから
とんぼのめがねは あかいろめがね
夕焼け雲をとんだから
なかなかでしょ。
ぜひ歌詞の2番目以降をチェックしてみてください。
”あめふり”とか、”青い目の人形”とかかわいいですよ。
”青い目の人形”は、我が娘の小さい頃の愛唱歌で、
わたしは娘が歌うときのリアクションを毎回楽しみました。
「♪・・日本の港に着いたとき言葉がわからず何としょう・・」の後で、
必ず悲しそうな顔をして、”えーん、えーん”と泣くのです。
それから間をおいて、めちゃくちゃ明るい声で、
「♪♪かわいい日本の嬢ちゃんよ 仲良く遊んでやっとくれ」
と、高らかに歌い上げるのでした。
そんなわけで、3代続けて音痴なのですけど。
今夏の絵本屋では、童謡の本ではありませんが、詩の本を数点選んでみました。
自身を応援する詩、和みの詩を持っていて、折に触れ音読することは心癒され、
心がすっきりします。